近年、激しさを増している台風や暴風雨の対策には、雨漏りの補修や屋根の修理が最適です。事前にしっかりと修繕しておくことが、大切な建物を守る唯一の方法ですので、ご検討中の方はお早目にご相談ください。
屋根の台風対策
ご自宅の台風対策は万全ですか?
台風が接近してから屋外に出るのは危険な行為です。ぜひ事前にチェックをし台風対策を立てましょう。
まず、台風で一番考えなければいけないのが風の強さと吹き方です。
平均風速の基礎知識
- 15(m/s)未満 取付の不完全な看板やトタン板が飛び始める
- 20(m/s)未満 ビニールハウスが壊れ始める
- 25(m/s)未満 鋼製シャッターが壊れ始める
- 30(m/s)未満 取付が不完全な屋根材、外装材に影響が出る
- 30(m/s)以上 屋根が飛ばされたり、木造住宅の倒壊
強風により一番被害に遭いやすいのが屋根の部分です。
雨漏りの心配だけでなく、瓦や金属製の屋根が飛んでしまい、人的な被害を起こしてしまうことも考えられます。築年数のある程度経っている住宅は、早め早めにケアをしておきましょう。
現在の屋根の状態を知ることが、台風対策の第一歩です。
事前チェックポイント
屋根の台風前のチェックポイント
- ひび割れた瓦や屋根材がないか?
- 瓦や屋根材がずれているところがないか?
- 瓦や屋根材が剥がれているところがないか?
- 金属屋根で、錆びたり浮いたりしているところはないか?
- 雨樋に落ち葉など溜まっていませんか?
外壁の台風前のチェックポイント
- モルタルの壁に亀裂はないか?
- サイディングに腐りや浮きはないか?
- 窓枠などのコーキングが劣化していないか?
- 雨戸、シャッターなどでがたついているところはありませんか?
その他の台風前のチェックポイント
- 窓ガラスにひび割れやがたつきはありませんか?
- ベランダに鉢植えなど飛散しやすいものはありませんか?
- プロパンガスなどの固定はしっかりされていますか?
- 外看板やひさしテントは大丈夫ですか?
安全のための台風対策
- まずは事前診断を信頼のおける業者さんにしてもらいましょう。
- ひび割れた瓦や屋根材は取替かコーキング処理・漆喰処理など業者さんに事前に補修をお願いしましょう。
- ずれた瓦や屋根材も同様です。
- めくれ始めた屋根材をそのままにしておきますと被害が大きくなりそのうち、剥がれて飛んでしまう恐れがあります。
- ハシゴなどでその部分を見に上がり釘打ちをして応急処置も可能ですが、大変な事態にならないうちに業者さんに補修を頼みましょう。
- 雨樋に枯葉などゴミが溜まっていると雨水が溢れ破風や外壁材を腐食させるおそれがあります。こまめに掃除をしましょう。
または、枯葉ガードなどもありますので相談してください。 - 外壁材の割れや亀裂も、屋根材同様にコーキング補修等をすることをおすすめします。
- 全体的に腐食が激しい屋根の場合、時期を見て葺替え工事をおすすめします。
そのときは、台風に強い屋根材や施工方法もありますので、信頼のおける業者さんにアドバイスを求めましょう。 - あおりどめ金物の活用。
軒先が浮き上がっていかないように壁から屋根下地材を固定するあおりどめ金物というものがあります。
2×4工法の場合はほとんど新築時に設置されていますが、木造軸組工法だと施工されていない場合が多いです。確認してみてください。
台風の被害を受けやすい屋根の場所・形状
- ケラバ(切り妻の妻壁よりも外側にある張り出し部分)
- 軒先
- 作りの入り組んだ屋根
- 片流れの屋根
- 入母屋屋根(切り妻と下部が寄せ棟での結合部分)
台風に強い屋根材
ガルバニウムなどの金属屋根
屋根下地との固定度が高く軽量なので強風などに強い。ただ、めくれなどの固定度が損なわれた場合は飛ばされやすい。
台風の被害例1
軒天の破損による雨漏り被害
軒天がモルタル施工のお宅で経年劣化していたところに台風による強風にあい、モルタルが剥がれてしまいました。
補修工事の内容
全てのモルタルを剥がし、軒天内部の木部を補修してから、もう一度モルタルを塗装。
台風の被害例2
屋根の一部が暴風で飛散
屋根の板金の一部が台風の強風で飛んでしまった。
補修工事の内容
板金は内部の木部に釘を打って止めていましたが、内部の木部が経年劣化し釘が浮いてきてしまっていました。そのため強風で板金の一部が飛んだのです。木部補修からしっかりと工事し板金を留め直します。
台風の被害例3
屋根の浮き
屋根の一番高い部分の棟がずれて浮いている。
補修工事の内容
押さえていた下地との接合部分の漆喰が経年劣化でひび割れていたようです。このままほっておくと、そのうち剥がれて落ちてしまいます。漆喰の取り直し工事をいたしました。
カーポートの台風対策
カーポートの台風被害も多く出ていますので、屋根と同じようにしっかりとした暴風雨対策が必要です。
窓・出窓の台風対策
窓については、暴風の影響で外のものが飛んでくる場合があるので、ガラスの耐久性の確認が必要です。