屋根塗装は、比較的コストを抑えることができます。
屋根の修理には、葺き替え工事やカバー工法、屋根の補修工事などがありますが、比較的低予算でも施工できるのが屋根の塗装です。長期間雨風にさらされていた屋根でも、高圧洗浄後に塗装をすることで10年前後の耐用年数を持たせることもできます。
屋根塗装の施工の流れ・工事手順
屋根塗装の施工の流れ・工事の手順をご紹介します。
屋根塗装のための足場を設置します。
塗装前にしっかりと高圧洗浄をします。
まずは、下塗りで耐久性を高めます。
タスペーサーを施工します。
中塗り・上塗りをして断熱性などを高めます。
屋根塗装の施工完了です。
屋根塗装の一般的な工期(工事期間)は、3~4日程度ですが天候に左右されやすい工事のため雨季や乾燥に時間がかかる冬季は工事期間が通常よりも延びる可能性があります。
また、屋根塗装と外壁塗装を同時に施工する場合は、外壁や付帯部・雨樋などの塗装・修繕を含めて10日~15日前後が一般的です。
屋根塗装で塗料を選んで断熱性や遮熱性を高める
屋根塗装では、塗料を選ぶことによって断熱性や遮熱性を高めることができるということがメリットです。
TV番組などでも扱われている断熱塗料の「GAINA」は、有名なのでご存知の方も多いでしょう。断熱性の高い塗料を使うことで、建物内のエアコンなどの電気代の節電になり、エコな生活を送ることができる場合もあります。
塗料の種類は、断熱塗料、遮熱塗料、フッ素系塗料、シリコン系塗料、ウレタン系塗料、アクリル系塗料があり、一般的な住宅ではシリコン系の塗料が多く使われています。
塗料の種類 | 費用 | 耐用年数 | 屋根用塗料の特徴 |
---|---|---|---|
アクリル系塗料 | 安い | 5~8年 | 費用は抑えられるが、耐用年数が短い。 |
ウレタン系塗料 | 一般的 | 8~10年 | 様々な屋根材に塗装できるので、柔軟性がある。 |
シリコン系塗料 | 一般的 | 8~15年 | 費用面と耐用年数のバランスがよく一般的に多く使われている。 |
フッ素系塗料 | 高価 | 15~20年 | 高価だが、遮熱性や断熱性などの効果が高いのが魅力的。 |
屋根塗装の費用と相場
屋根塗装の費用は、屋根の面積や傾斜、塗料などによって決まります。
屋根の面積は変えることはできませんが、塗料は格安のものから高級なものまで幅広くありますので、予算に合わせてまたは目的に合わせて選ぶことをおすすめします。
屋根塗装だけでも足場を設置するので外壁塗装との同時工事がおすすめ!
屋根塗装だけの工事でも、外壁塗装と一緒に工事をしても足場の設置はほとんどの場合必要です。
足場の費用を削減するためには、屋根塗装と外壁塗装を一緒に工事するという方法が最適です。また、屋根の修理を検討する段階であれば、築年数もある程度経っているので外壁のメンテナンスも必要な場合が多いです。数年に一度の家の補修工事が一回で済みますので、費用面でも工事期間・回数を考えても外壁と屋根の同時工事がおすすめです。
5年おきに屋根と外壁の修理工事を交互にやるよりも、10~15年ごとに一緒にメンテナンスをした方がいいという場合もあります。
屋根塗装のタスペーサーの価格と数量
屋根塗装工事の施工の時にタスペーサーという部材があり、屋根の塗り替えの時の縁切り作業を適切に行うことができます。屋根塗装のお見積書を確認するときなどに、「タスペーサー」の項目があり数量や単価を疑問に思うという方も少なくないのではないでしょうか。タスペーサーの一般的な数量と目安の価格を紹介していますのでご参考ください。
屋根塗装の時のタスペーサーの数量と費用
一般住宅などの屋根の塗り替え時に使用するタスペーサーの数は、500~1000個程度が一般的です。正しいタスペーサーの施工方法としては、1㎡あたりに10個設置するというものですので、50㎡の屋根の場合のタスペーサーを使用する目安の個数は500個となっています。
また、タスペーサーの価格としては3~5万円程度が一般的ですので、屋根の修理会社の見積書などで気になった場合は参考にしてみるといいでしょう。